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イタザル by LEBOWSKI


イタザルの発明秘話

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発明秘話

2014年8月28日発刊
沖縄タイムス 週刊「ほーむぷらざ」ーじんぶん見聞ーより一部抜粋

 勝丸航自さん(35)が代表を務めるリボウスキは、アウトドアの衣料、雑貨を扱っている。既製品の販売が中心だが、自作のハンモックスタンドも扱い、人気商品に。手作り好きな一面ものぞかせる。
 そんな勝丸さんは、家事の手伝いで米研ぎをする際、ザルを出すのが面倒で炊飯器の釜でそのまま米を研ぎ、米をこぼしたり水を使いすぎるのが気になっていた。解決法はないかと、ふと、「細かい穴の開いた半円形の板が釜の内側にクリップか何かで取り付けられたらザル代わりになるのでは」と考えた。

 だが、試作をするとしてもプラスチック版にクリップを取り付けるのは簡単ではなく、雑貨の通販をしている関係で、作るなら送料の高いかさばる物はダメだと思った。そこで板自体がクリップになる形状を思いつき施策してみると、うまく取り付けられ、ザルの働きを担えそう!と気づいた。
 合成樹脂で試作品を作り完成間近には、県の工業技術センターにも試作を依頼。完成品は、半円形の半円形の曲線部分の切れ目(写真1)でボウルや鍋の「ヘリ」を挟むと、クリップのように固定せれる。傾けて水きりをしても、外れない仕組みだ。対応できるボウルや鍋の大きさは17〜22センチで、さまざまな工夫点も。まず、イタザルの穴は、米や細い麺類が抜け出ない大きさになっている。次に水きり中に外れ落ちないよう内側に突起をつけ、「外れそうで外れない、外すのに苦労するほど固くもない」使用感になっている。また、半円の外側にも凹凸(写真2)が付いていてボウルを傾けたときも、その凹凸が支えになって転がりにくい。

 さらに片付けのメリットも。金属網のボウル状のザルを使うと、そうめんなど柔らかな素材を水きりした際、麺が網の目に入り、たわしで両面からこする必要があり、掃除もひと苦労。しかし、イタザルは水切りする面積が小さく平ら。洗うのも簡単で節水になる。
 料理に不慣れな人、収納場所が十分にないキッチンの家庭など、イタザル一枚がもつ可能性は大きい。「ザルの常識を変え、アメリカ、欧州でも販売をしていきたい」と勝丸さんは抱負を語った。

執筆者 宮川 順(一般社団法人 沖縄県発明協会プログラムオフィサー)

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